甲状腺内科(内分泌内科)

当院の内分泌内科

豊中で甲状腺内科(内分泌内科)ならたわ内科・内視鏡クリニック内分泌内科では、ホルモンを作る臓器の病気やホルモンの過不足によって異常を起こす病気の患者様を対象としています。
甲状腺、副甲状腺、下垂体、副腎、性腺に関する病気に加え、内分泌臓器の腫瘍や電解質バランスの異常、内分泌の病気が原因となる高血圧、脂質異常症など病気の対象は幅広く、様々な内分泌に関する病気に対する専門的な診療を行っています。
豊中市のたわ内科・内視鏡クリニックの副院長は、日本内分泌学会の内分泌代謝科の専門医であるので、お気軽にご相談ください。

このような症状にお困りの方はご相談ください

このような症状にお困りの方はご相談ください

  • 動悸や頻脈
  • 多汗・暑がり
  • 体重増加・体重減少
  • 眼球突出
  • 脱毛
  • 倦怠感
  • 首の腫れ
  • 肌の乾燥・肌荒れ など

※ホルモン関係の異常が生じることによって甲状腺ホルモンが分泌過剰となる状態になると、手の震え、多汗、イライラや動悸、眼球の突出、甲状腺の腫れが現れます。一方で甲状腺ホルモンの分泌が不足する状態となる場合には、気力の衰え、肌の荒れ、便秘、脱毛などの症状が現れます

甲状腺とは

甲状腺とは甲状腺とは、首の前面(のどぼとけの下)にある臓器で、大きさはおよそ縦5cm×横4cmで蝶が羽を広げたような形をしており、そこから甲状腺ホルモンを分泌しています。
甲状腺ホルモンには、全身の細胞に作用し、エネルギー代謝や産生を促す作用があるため、このホルモンが過不足を起こすと甲状腺機能亢進症や甲状腺機能低下症といった症状を起こします。

甲状腺のホルモンの働き

甲状腺のホルモンの働き甲状腺ホルモンは、人体組織の正常な発達や成長、代謝、循環、生殖といった機能をコントロールするホルモンです。
甲状腺ホルモンの具体的な働きは、心拍数や心臓からの血液の流出量を増加させることや、脂肪の合成・分解の促進、熱産生の促進、腸の運動の刺激などです。

内分泌内科で対応する疾患

ホルモンは体内で分泌され、血液などを通して対象とする臓器で機能を発現させる物質です。体が常に同じ状態を保つようにするための重要な働きをしています。個々のホルモンが多くても少なくても体のバランスが保てず、体調の変化に繋がります。それらの変化にホルモンの病気が潜んでいる場合があります。
ホルモンの病気は、分泌される器官により異なる症状が現れます。ホルモンの病気としては、甲状腺疾患、副腎疾患、副甲状腺疾患、下垂体疾患、性腺疾患、電解質異常などがあります。

甲状腺中毒症:甲状腺ホルモンが過剰である状態

甲状腺中毒症とは、甲状腺の機能が過剰に働くことによって発症するもので、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されたり、血中に漏れ出すことで、様々な症状を引き起こします。
代表的な疾患として、バセドウ病があります。

甲状腺中毒症の主な症状
  • 疲れやすい・だるい
  • 暑がり・微熱
  • 軟便・下痢
  • 眼球突出
  • 首の腫れ
  • 集中力の低下・イライラ・神経過敏
  • 手足のふるえ
  • 頻脈・動悸 など
甲状腺中毒症の疾患

甲状腺機能低下症:甲状腺のホルモンが不足している状態

甲状腺機能低下症とは、甲状腺機能の低下により、甲状腺のホルモンの分泌が不足した状態となるもので、様々な症状を引き起こします。
発症の男女比は「男性1:女性20」と言われ、圧倒的に女性に多くみられます。
代表的な疾患として、橋本病があります。

甲状腺機能低下症の主な症状
  • 疲れやすい・やる気が出ない・眠さ
  • 寒がり・低体温
  • 動作が鈍い
  • 脈が遅い
  • 首の腫れ
  • 体重増加や手足のむくみ
  • 皮膚の乾燥
  • 便秘
  • 脱毛
  • 月経異常・不妊 など
甲状腺機能低下症の疾患
  • 橋本病(慢性甲状腺炎)
  • 粘液水腫
  • 手術後甲状腺機能低下症
  • アイソトープ治療後など
橋本病とは

橋本病は正式名称を「慢性甲状腺炎」と言い、自己免疫疾患の一つです。
自己免疫疾患とは、本来人体を細菌やウイルスなどから守るための免疫機能が、疾患により自分自身の臓器や細胞を標的にしてしまうことにより起きる病気です。橋本病では、免疫の異常により甲状腺に慢性的に炎症が生じ、それで慢性甲状腺炎とも言われます。
甲状腺組織が少しずつ壊され甲状腺ホルモンが作られにくい場合は、甲状腺機能低下症になります。
なぜ免疫の異常が起こるかの原因はわかっていませんが、強いストレスや妊娠・出産、ヨード過剰摂取等をきっかけに発症していることがわかっています。

腫瘍(悪性・良性):甲状腺にしこり(腫瘍)がある状態

甲状腺の腫れ方には、バセドウ病や橋本病などのように甲状腺全体が腫れる「びまん性甲状腺腫」と、甲状腺が部分的にしこりのようになる「結節性甲状腺腫」があります。
結節のなかには良性、悪性があります。
良性腫瘍の場合は3ヶ月~1年程度の間隔で定期的にエコー検査や血液検査で経過観察します。
悪性が疑われる場合は精密検査として穿刺吸引細胞診を行いますが、手術を行わないと良性と悪性の鑑別ができない場合もあります。

さらに精密な検査や手術などが必要になる場合は連携医療機関をご紹介します。

甲状腺疾患の検査

患者様の問診後、甲状腺異常が疑われる場合には、血液検査や超音波検査を行います。

問診・診察

甲状腺疾患の検査1患者様から既往症の有無や、のどのしこりや腫れ・痛みの有無、自覚症状などをお聞かせいただきます。

血液検査

甲状腺疾患の検査2甲状腺ホルモン、TSH(甲状腺ホルモンの分泌を調整するホルモン)、抗体の量、貧血、肝臓に関する数値などを検査します。
項目 内容
TSH(甲状腺刺激ホルモン) 脳から分泌されるホルモンで、甲状腺に働きかけることで甲状腺ホルモンの分泌を促します。甲状腺ホルモンを調整する働きをしています。
F-T3 人体の中で働く活性型甲状腺ホルモンです。その20%ほどは甲状腺から直接分泌され、残る80%は人体の中でT4から変換されます。
F-T4 甲状腺から分泌されるホルモンで、人体の新陳代謝に関係するホルモンです。

甲状腺超音波検査(甲状腺エコー検査)

甲状腺超音波検査(甲状腺エコー検査)甲状腺の腫れやしこりの状態を超音波により観察します。
悪性腫瘍の疑いがある場合には、少量の細胞を採取して検査を行います(チクッとする痛みがあります)。
さらに精密な検査や手術などが必要になる場合は連携医療機関をご紹介します。

内分泌内科のよくあるご質問

昼間に眠くなり、疲れが取れません。最近体重も増加しています。何か病気でしょうか?

日中の眠気や慢性的な疲労、および体重増加の傾向があるということは、甲状腺に関する病気の可能性があります。甲状腺の病気は範囲が広いですが、どの病気の可能性があるかについては医療機関で受診されることをおすすめします。

何となく体がだるく、疲れが取れない。甲状腺の病気の可能性はありますか?

症状からすると、甲状腺の病気の可能性があります。その他にも動悸、頻脈、多汗、体重の増加や減少、眼球突出などの症状もある場合は甲状腺の病気である可能性が高くなります。
医療機関の受診をされることで病気の可能性があるかどうかをはっきりさせたほうが良いでしょう。

検診で甲状腺が腫れていると言われました。心配です。

医療機関での受診をおすすめします。 当院では、問診の後に血液検査や超音波検査を行って、甲状腺の腫れ張りやしこりの状態を検査します。 治療の必要がある場合も経過観察可能な場合もあります。

甲状腺ホルモンの量が多いとどうなりますか?

甲状腺ホルモンの量が多いと甲状腺中毒症という病気の状態になります。 症状としては多汗、動悸、体重減少、下痢、眼球突出、慢性疲労などが現れます。 原因の一つに代表的な疾患にバセドウ病があります。

検診でTSHが高い(低い)と言われました。検査を受診したほうがよいですか?

TSHとは、甲状腺ホルモンの調整を行うホルモンのことで、脳の下垂体から分泌されるものです。TSHが高い(または低い)と言われた場合には、症状の有無にかかわらず、医療機関で血液検査や超音波検査を受けたほうが良いでしょう。なかには心配のないケースもありますが、治療が必要な可能性もありますので、医療機関の受診をおすすめします。

甲状腺ホルモンの量が少ないとどうなりますか?

甲状腺ホルモンの量が少ないと、甲状腺機能低下症と言って、体重増加や皮膚の乾燥、寒気、倦怠感、無気力、眠気などの症状が現れます。代表的な疾患として橋本病が挙げられます。

血縁者に甲状腺の病気を経験した者がいます。遺伝はしますか?

甲状腺に関する病気で一部のまれなもの以外では、甲状腺に関する疾患が遺伝により子孫に与える影響は高くありません。環境やその他の原因も関与しています。しかしながら親族に甲状腺の病気の方がいらっしゃる場合は、同様の病気になっていることがありますので、ご心配であれば医療機関を受診されるのが良いと思います。

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